伝統修行五段階

Traditional Meditation 5 Steps

元吾氏

2004-2024第二版

 

 

伝統修行とは何か?

一図は千言に勝る。

以下は、東洋の修煉古典書二冊より核心的な指南図を抜粋し、簡略に解説する。

性命圭旨』の著者は中国明代の尹高第。

慧命経』の著者は中国清代の柳華陽。

 

 

《性命圭旨》修行図解

 

一、内観:Observe Inward

修行第一段階:聚光(Observe Inward

第一歩は内観。これにより身体を強くし、真我を発見できる。座っても寝てもよく、姿勢に制限はなく、内観が肝要。

この段階では、毎日内観の練習を行い、おおよそ三ヶ月を要する。

 

二、観神:Discover Soul

修行第二段階:新生(Discovery Soul

第二歩は真我・真神、すなわち本来の魂の存在を発見する。この書ではこれを「嬰児現形」とも呼ぶ。

この段階では、毎日目を閉じて精神を養い、魂(嬰児)を強くし、出神に備える。約十ヶ月を要する。

西洋では「瞑想(Meditation)」と呼ばれる。

 

三、出神:Spiritual Travel (Astral Projection 幽体離脱)

修行第三段階:神游(Spiritual Travel

第三歩は出神、幽体離脱のこと。これにより魂が独立した存在であり、身体を必要とせず宇宙を自在に旅できることを発見する。この書ではこれを「陽神之出」と呼ぶ。

この段階では、毎日出神の練習を行い、魂が宇宙を旅する。約三年を要する。

西洋では「Astral Projection」または「OBE」と呼ばれる。

 

四、化神:Spiritual Split

修行第四段階:化身(Spiritual Split

第四歩は化神。出神の後、魂が多様に変化し、無数の化身を持ち、同時に多くの並行世界に存在できることを発見する。自己は個の魂ではなく、集団的魂であることを理解する。

この段階では、毎日出神後に魂の変化・多様化、無数の並行世界を旅する練習を行う。約五〜十年を要する。

 

五、出離:Exit Reincarnation

修行第五段階:出離(Exit Reincarnation

第五歩は本源との合一、輪廻からの脱出。輪廻を離れ、魂と肉体が完全に分離し、魂は自由へと還る。これを「覚醒」とも呼ぶ。本源との合一を、この書では「虚空を打破する」と表現する。

ここでいう輪廻とは、催眠による輪廻を特に指す。

最終的には、魂の本質が「無形無相・無去無来」であり、虚空の幻を破り、不生不滅となり、万物の本源と一体になることを悟る。

この段階では、毎日意識の自由度、本源との合一を練習する。約五〜十年を要する。

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虚空を破れば、彼岸に至る。舟と櫂を捨てよ。

丹書(修行書)を万巻読んでも、最後の一句は誰も語らぬ。

Break through the void, you'll find the shore

Where truth awaits, yet speaks no more.

You've read the words, but none reveal

The final truth, is yours to feel.

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《慧命経》修行図解

 

一、内観:Observe Inward

第一歩は内観。これにより身体を強くし、真我を発見できる。この書では「漏尽通」と称する。

この段階では、毎日内観の練習を行い、約三ヶ月を要する。

 

二、養神Discover Soul

第二歩は真我・真神、すなわち本来の魂の存在を発見する。この書では「道胎」と呼ぶ。(道:天然、胎:魂)

この段階では、毎日目を閉じて精神を養い、魂を強くして出神に備える。約十ヶ月を要する。

西洋では「瞑想(Meditation)」と呼ばれる。

 

三、出神Spiritual Travel (Astral Projection 幽体離脱)

第三歩は出神、すなわち幽体離脱、宇宙を自由に旅すること。この書では「出胎」「陽神之出」と称する。自由に出神できる魂を「仏子」とも呼ぶ。

この段階では、毎日出神の練習を行い、魂が宇宙を旅する。約三年を要する。

西洋では「Astral Projection」または「OBE」と呼ばれる。

 

四、化神Spiritual Split

第四歩は化神。出神の後、魂が無数に変化し、無数の平行自我が無数の平行世界に同時に存在できることを発見する。この書では「分形」と称する。

この段階では、毎日出神後に魂の多様な変化を練習し、平行世界を旅する。約五〜十年を要する。

 

五、合道Unity With The Ultimate Source (Beyond Reincarnation)

第五歩は本源との合一。輪廻を脱出。魂と肉体が完全に分離し、魂が自由へと帰る。これを「覚醒」とも呼ぶ。この書では「虚空粉碎」と称する。

ここでいう輪廻とは、催眠輪廻を特に指す。

催眠輪廻には三段階がある:

有形有相:第一级輪回の内
 →形体の幻を持てば、第一級から脱出できない。

無形有相:第一级輪回の外
 →形体の幻を破れば、第一級を超える。だが形相の幻があれば第二級を超えられない。

無形無相:第二級輪回の外
 →形相の幻を破れば、第二級を超える。

有去有来:第三級輪回の内
 →意識の循環幻を持てば、第三級から脱出できない。

無去無来:第三級輪回の外
 →意識循環の幻を破れば、第三級を超える。

最終的には、魂の本質が「無形無相・無去無来」であり、虚空の幻を破り、不生不滅となり、万物の本源と合一することを悟る。

この段階では、毎日意識の自由度、本源との合一を練習する。約五〜十年を要する。

 

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YWS

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